本日読んだ本がこちら。
- 作者: 冨山和彦
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2014/06/14
- メディア: 新書
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■読書時間:約270ページ 2時間
■内容:
高齢化社会の到来、人手不足など日本経済は大きな転換点を迎えている。
何が起きているのか、どう対処すべきかを理解するために
これまでのグローバル経済圏(主として製造業)を中心とした見方だけではなく
ローカル経済圏という視点、この2つそれぞれを考えていく必要がある。
G(グローバル)とL(ローカル)。いわばサッカーと野球。
そこに働くメカニズムもルールも別物として捉える必要がある。
GとLのどこが違い、それぞれ今後の世界、地域社会の変化に合わせて
どのように政策や経営を展開していくべきか。ということが書かれている本。
■よもやま話(読後感やらテキトーに)
私自身、たまたま海外(主に中国、シンガポール)で仕事をする機会があり
最近ではいただく仕事も海外案件がほとんどである。
しかしながら田舎大好き人間として、5年ほど前から生まれ故郷(北陸)に戻って
仕事、生活をしたいという思いが年々強くなってきている。
で、帰省するたびに仕事の可能性を探したり、地元の友人と話をしたりするのだが
知れば知るほど、話せば話すほど 何か自分が考えている仕事の概念と
地元のそれについて不思議な違和感が強くなってくるのも感じていた。
本書を読むことでその違和感の理由が見えた気がした。
目の前が明るくなった感じ。なるほど。そういうことね。
都会と地方の違い。ではなく、グローバルとローカルの違いか。と。
では次に自分が取り組むことは、GのプレーヤーからLのプレーヤーに移れるのか。
という可能性と方法の模索だな。地域も自分もハッピーになる最適解を考えるのだ。
2014年後半のスタート日に良い気づきと考える機会を与えてくれた本に感謝である。
以上、書評でもまとめでもなく、単に自分の思ったことを書いたのみ。
読んでくださった方。ごめんなさい。
おまけ:
どうだっていいことだが、この本のタイトルは出版社の意思か?
この「なぜ〜」シリーズ、最近多すぎ。新刊コーナー行くとナゼだらけ。
今の出版界ではこれが売れるってことか。
ちょっと前にはやった「○○の品格」と同じ匂いだわね。
その内に「なぜ「なぜ〜はxxなのか。」という本は売れてしまうのか」という
メタ的な本がいつか出る気がする。
さらにどうだっていいことだがこの「なぜ〜」という本が売れる背景には
安直に答えを外に求める人が増えているってことかなと思っている。
それ以前に本のタイトルを考えもせず盲信する人が増えているというか。
■この本をオススメする方
・グローバリズムが優れていると考えている方。
・ローカル企業にて方向性を考え続けている方。
・経済を見るうえでの新しい視点、刺激を求めていらっしゃる方。
■この本をオススメしない方
・グローバリズムの盲信的信奉者
・この先も十年一日的生き方をしていくつもりの方。
・本を読むヒマもないくらい忙しい方。