本日読んだ本がこちら。
個人的おススメ度:★★★★★
- 作者: マイケルルイス,Michael Lewis,渡会圭子,東江一紀
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/10/10
- メディア: 単行本
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■読書時間:約350ページ 3時間ちょいくらい
■内容:
早い話が今の証券取引所は公平な場所ではなく
ある種のイカサマ賭博場になっているということを
ドキュメンタリーのような小説のようなタッチで書かれた本。
1ミリ秒の違いが数億ドルの差をつける。
その時間差によって生み出される「利益(損害)」を巡る
市場関係者(利害関係者)のドロドロしたところがよくわかる本。
詳しくは本を読んでくだされ。
著者は「マネー・ボール」のマイケル・ルイス
難しいテーマをわかり易く読みやすく書かれている。
■よもやま話(読後感やらテキトーに)
超高速取引(High-frequency trading 略称HFT)ってのは
雑誌や新聞でちょこちょこ見かけてはいたものの
ここまで好き放題やっている方々がいるとは驚きだった。
自分も多少なりとも搾取される側に立っているってことを認識。
即効性のある対応策が思いつかんので悔しいが現時点では
税金、手数料の一種と思って耐えがたきを耐え忍び難きを忍ぶことにする。
せめてもの対策としては時間を味方にした中長期のトレードで
売買に発生するこれらの不利を希薄化することくらいかなと。
それにしても市場ってやはり怖いところなんだなあ。
読んでて胸が気持ち悪くなってきたほどだわ。
自分はこんな世界に資金を投じているのね。
厳しい場所だ。気を引き締めなきゃね。そう思わせられた本。
■この本をオススメする方
・見知らぬ世界を知りたい方
・金融市場関係者
・システムトレードに興味のある方
■この本をオススメしない方
・投資は運用のプロ(笑)に任せておけば安心な方
・本を読むヒマもないくらい忙しい方