買った売った儲かった

もしくは売った買った儲かった

今日のロングショート。賃金から考える。

画像今朝の日経新聞より

 

f:id:kattauttamoukatta:20180122134519p:plain

 

日本の労働者の賃金が世界に対して劣っているそうだ。先進国(G7)の中で16年前に比して賃金が下落しているのは日本だけと。あと生産性の向上に対して実質賃金の上昇が小さいと。(下グラフ、今朝の日経新聞朝刊より引用)

 

f:id:kattauttamoukatta:20180122135613p:plain

 

これだけ読むと企業はけしからん。賃金上げろ。という話になるのかもしれないけど私の感覚ではこれって単純に多国間の比較ができる問題じゃない気がする。

1)日本は解雇規制が厳しい&賃金の下方硬直性が強いので簡単に賃金を上げるわけにはいかない。

2)バブル世代以上の生産性の向上とは無縁の使い物にならないけど人件費高止まりしたままのお方の分まで負担が必要。

そんなわけで企業は生産性上がっても人件費の負担が重いので賃金を上げられない。ってことかなと。

すると、コストパフォーマンスに劣る中高年労働者の人員整理を容易にして生産性の高い人材への配分を増やせるようにしてやると国際的にみてもそう遜色ない賃金水準が実現するんじゃないかな。

 

この考え方は投資先を選択するときにも適用できる気がする。

 

自分は投資するときにその企業の従業員平均年齢を結構見る。(左記情報は四季報に出てる。)

1)従業員平均年齢の高い会社
2)従業員年収が同業他社に比して高い会社
3)近年の業績が横ばいもしくは減速傾向。

上記3つを満たす会社は投資先としてはマイナス要素。ゼイゼイ息しながらお荷物抱えて走っている小太りの熟年男性をイメージする。ショートの対象にすらなりえる。

逆に

1)従業員平均年齢が30歳代前半以下
2)従業員年収が同業他社に比して高い会社
3)近年の業績が右肩上がり。

これだと優秀な人材がますます集まってくる気配がするのでプラス要素。もりもり食べてどんどん筋肉質になっていく20代のランナーという感じ。

 

この中年ランナー的企業と若いランナー的企業を切り離して比較グラフ化すると、日本の賃金に関して全然違った風景が見えてくると思う。

 

そんなわけでとりあえずの結論。

買い:若くて給料の高い会社
売り:高齢で給料の高い会社

 

こんなところで。

 

 

当ブログの情報の追加、変更、修正、削除等により利用者または第三者に生じたいかなる損害についても当方は一切の責任を負いません。投資は自己責任でお願いします。