その筆の力で日本に幾多の新富裕層を生んだであろう橘玲さんの新著「スピリチュアルズ」を読了した。
本書の内容を(私の主観で)一言で表すと
人はそれぞれの性格がありそれはほぼ変えられないので、それを受け入れてその上でどのように生きるかを設計したほうが幸せになると思うよ。って内容。
例えば、結婚相手とか仕事とかの選択において自分のパーソナリティを無視して世間体やインスタ映えなんかを優先して決めたら幸福度は下がる。逆に自分の好きや没頭できることを基準に選ぶと人生の満足度は高いものになる。だから自分を知って自分に合ったチョイスをするといいよ。
こんな感じかしら。
で、こういう話って投資手法についても当てはまるなと思いながら読んだ。
自分に合った仕事や食事などがあるように投資スタイルにも合う合わないってハッキリある。
カリスマ投資家がやっているから、今流行してるからという理由で投資手法を選んでもたぶん良い結果はついてこない。自分に合ったものを取捨選択して投資した方が良い結果につながる。そんなものかなと。
たぶん、自分がバフェット氏のようなバリュー投資をしても、有名個人投資家のようなデイトレをしても、はたまた高配当株投資に手を出してもたぶん今より運用成績が上がることはないだろうな。
みんな上がる株はどれだ旬な株はどれだとは気にしているけど、それを支える投資スタイルについては考えてない人が多いのではとふと思った。
市場を知り己を知れば百戦危うからず。自戒。
おしまい
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ちなみに本書のパーソナリティというのは本書ではビッグファイブ理論という考え方に基づいて分類されている。その5つとは以下の通り。
1)開放性
2)堅実性
3)協調性
4)情緒安定性
5)外向性
ビッグファイブの詳しい説明について知りたい方はどうぞググってみてください。
で、本書の巻末に簡単な自己診断テストがついていたのでやってみた。さらに念のためネット上でも無料診断サイトが合ったのでチェックしてみた。
2つのテストとも似たような結果で、それをまとめると自分の性格はこんな感じになるようだ。
1)開放性 とても高い
2)堅実性 普通(もしくは低い)
3)協調性 とても低い
4)情緒安定性 低い
5)外向性 とても高い
この結果自分でもとても納得行くわ。信頼して良さそうビッグファイブ理論。
とりあえず、堅実性が低く情緒が不安定でも自分の投資スタイルが見つかれば相場の世界でも何とか生き延びられるみたいよ。